やれたかも委員会第3話。「やれたかも」な青春とは
14日深夜、TBS系列で乃木坂46白石麻衣も出演する「やれたかも委員会」第3話が放送された。
1巻を無料で読みたい方はこちら↓
このドラマは吉田貴司が2016年4月からウェブサイト・noteにて掲載を開始した漫画「やれたかも委員会」を原作としており、昨日で第3話の放送が終了した。
乃木坂46のエース白石麻衣が月綾子役で出演していることもあって、坂道ファンは見ている方も多いのではないだろうか。
物語は、毎回、女性との「やれたかもしれない」(セックスできたかもしれない)思い出を持つ男性が、面接会場のような場所を訪れ、女性と甘酸っぱさやほろ苦さ残る思い出を独白形式で語る。聞き手である男性2名、女性1名で構成される「やれたかも委員会」メンバーが、最後に「やれた」か「やれたとは言えない」かを判定するというシンプルな構成である。過ぎ去ってしまった出来事に対して「やれた」のか、「やれなかった」のかを判断して終わりなのだ。一見、それのどこが面白いのかと思うかもしれない。私自身も、はじめはそう思っていた。女性からは、「これだから男はくだらない」、「やれるかどうかしか考えてないのか」と批判されるかもしれない。
確かに、実際には何もなかった日の出来事を思い出して、やれたか、やれなかったかを考えるなど、時間の無駄かもしれない。しかし、男性であれば誰しも一度はあるのではないだろうか、「やれたかも」に思いを馳せた経験が。セックスではなくとも、キスできたかも、手を握れたかも、付き合えたかも。男とはそういう生き物なのだ。
しかし、この物語の本質はそこではない。
この「やれたかも」も男にとっては大切な青春の一ページになり得るということだ。
恋愛、部活、仕事、、青春は人によってそれぞれである。
ドラマのような恋愛ではないかもしれない。対して強くなかったかもしれない。それでも、人々は自らのほろ苦い経験、楽しかった瞬間に青春を見出し、それを大事に抱えて生きていく。青春とは、あくまで幻想であり、随分と主観的なものなのだ。だからこそ、「やれたかも」しれない夜に青春を見出すことができる。
あの時こうしていたら、こうなっていたら、どうなっていたんだろう。
確かに、いくら考えたところで過去が変わるわけではないし仕方がない。
しかし、先にも述べたように、誰しも過去に後悔や未練があって、そうした過去を抱えて生きて行くものなのである。そして、それがあるからこそ今を、これからを大切に生きていこうと思えるのではないだろうか。