「走り出す瞬間ツアー」真っ只中。勢いを増すけやき坂46が直面する壁とは

今年1月には日本武道館3Days公演を成功させ、4月には冠番組がスタート、そして現在、20日に発売を控えたアルバムの記念ツアー「走り出す瞬間ツアー」の真っ最中である、けやき坂46。急激に勢いを増す彼女たちだが、そんな彼女たちに１つの壁が立ちはだかっている。

それは、7月9日、10日の2日間にわたって幕張メッセイベントホールにて開催される、今ツアー最終公演の初日公演が、販売開始から3日目となった今もなお完売していないことだ。

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直近の乃木坂46、欅坂46の関東でのライブの一般発売が即完売してきたことを考えると、ひらがなけやきの人気、知名度ともにまだまだであると言わざるを得ないだろう。

大きな理由として１つ考えられるのはやはり、乃木坂46真夏の全国ツアー、欅共和国の開催だろう。乃木坂46の真夏の全国ツアーが神宮3日間、そして欅共和国も今年は3日間の開催だ。坂道ファンであればどちらも見逃せないライブであり、いまの両グループの人気を考えれば、行きたい日程だけ応募して当たるような生易しい状況ではない。全ての日程に応募し、当たった日に行く、というような人も少なくないだろう。しかし、２つ合わせて合計6日間、すべて当たってしまうという可能性も、限りなく0に近いが、システム上おそらく0ではない。そうなってくると、その結果が出るまでは、下手に別のライブに申し込むことができない状況になっているのだ。

また、アルバムの発売前ということも、ファンにとっては大きな問題だろう。通常のシングル個別握手会に比べて、アルバムの個別握手会は、握手券1枚あたりで1.5倍の値段がかかる。そして２タイプのアルバムも価格がそれぞれ約5000円となっており、そう簡単に何枚も買える訳ではないというのが正直なところだ。

要は単純にファンもお金がないのだ。ある程度は仕方のないことなのかもしれない。しかしそれは、裏を返せば、ファンの中でひらがなけやきの優先順位が一番高くにきている人がまだまだ少ないということでもある。ひらがなけやきだけが好き、あるいは一番好きという人であれば、彼女たちの、まさに"走り出す瞬間"の締めくくりを見逃せるはずもない。そういう人が、1万5000人でもいれば、幕張2日間はゆうに埋まるはずなのである。

だとすれば、乃木坂、欅坂に比べてしまえばやはりまだまだであると言える。しかし、神奈川公演に参加した人ならば確信しているだろう。既に走り出した彼女たちは誰にもとめられない。会場中をハッピーオーラで満たした彼女たちなら、どんな壁であろうと、誰よりも高く、跳び越えて行ってくれるに違いない。