アイドルって素晴らしい 〜Idolife is beautiful〜

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【後編】走り出した彼女達はもう誰にも止められない!! けやき坂46 走り出す瞬間ツアー 幕張ファイナル セットリスト

前編はこちら

milkeyfantom.hatenadiary.jp

 

 

7月9日、10日の2日間に渡って、幕張メッセイベントホールにてけやき坂46「走り出す瞬間ツアー2018」幕張ファイナル公演が行われ、各地をハッピーオーラで満たした今ツアーを最後は20人で締めくくった。2日間のセットリストは記事最後に。

 

ハッピーオーラ溢れ出す演出

 セットリストの曲目自体は、ユニットコーナーの後に「それでも歩いてる」と「イマニミテイロ」が加えられただけで、ツアー序盤の横浜公演とそれほど大きな違いはなかったが、結論から言えば、横浜の時とは全く違うライブになっていたと言っても過言ではない。それには、メンバーの慣れの問題や、CD発売後であった事など様々な要因があるが、大きなものの1つとしては、広い会場を生かした演出が挙げられるだろう。

 まず、1日目の加藤史帆、2日目の佐々木美玲のソロ曲の場面では、それぞれセンターステージからしっとりと歌い上げることで会場全体を柔らかな雰囲気が包み込む。2日目に関してはその後1曲挟んで、齊藤京子のソロがメインステージで披露され、こちらは彼女の圧倒的な歌唱力と、力強い感情表現に心揺さぶられる。斎藤のソロをセンターステージではなくメインステージでやることで、3人のソロの切なさと力強さのメリハリをより感じられる演出だった。

 そしてユニットコーナー最後の「猫の名前」では、今までの1期生の4人ではなく、丹生明里、金村美玖、松田好花、宮田愛萌が登場。他の2期生メンバーが猫耳姿で二階スタンド席の通路を台車に乗ってぐるりと一周し、スタンド席の観客は可愛い子猫の姿に釘付けになってしまったに違いない。

 その後も、「永遠の白線」では、メインステージから客席の傍を通ってセンターステージまで移動したり、「車輪が軋むように君が泣く」では2つのステージ、そしてスタンドの客席にもメンバーが行くなど、とにかく客との距離感を近づけることで彼女らが振りまくハッピーオーラを存分に感じることのできる演出だった。

アンコール後の最後には、メンバー全員がステージで円陣を組み、

 

『謙虚、優しさ、絆、キラキラ輝けけやき坂!!ひ!』

 

の掛け声とともに客席傍を走り抜け、会場外へと消えて行くという演出によって、彼女達が紡ぎ出した"走り出す瞬間"という物語の完結を、我々の目に焼き付けた。

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ハッピーオーラの正体

 そんな彼女達の掲げる"ハッピーオーラ"だが、定義自体あってないようなもので、そもそもメンバーがそれを言い始めたのもここ一年ほどの話だ。ひらがなけやきのライブに参戦したファンは「ハッピーオーラ満載!!」「めっちゃ幸せな空間だった!!」と口を揃えるが、「そんなものはどんなアイドルであっても当たり前だ」、「自分が好きな人のライブなんだから、ライブとはそういうものだ 」と言われてしまえばそれまでだ。しかし、今回のツアーを通じてその"ハッピーオーラ"とはなんぞやという質問に対する1つの答えにたどり着いたように思う。

 それは言ってしまえばある種の一体感である。これまたそんなものは当たり前だと思うだろう。確かに会場全体の一体感こそ、ライブの醍醐味の1つであるが、その種類は物によって全く異なる。欅坂46を例にとってみると、彼女達が作り出す一体感は、欅坂の楽曲とそのパフォーマンスから生み出される世界観に、会場全体が引き摺り込まれてしまう、没入感のようなものだ。それに対して、ひらがなけやきが作り出すのは、今この瞬間が最高に楽しい、他の何にも変え難いかけがえのない時間だということを、メンバー全員が感じ、共有していること、そしてそれがパフォーマンスや表情を通じて見ている側にも伝わることによって生み出される一体感だ。その密度の濃さこそが"ハッピーオーラ"の正体なのではないだろうか。

 「おいで夏の境界線」におけるコールや、「割れないシャボン玉」の「飛んでけー」という掛け声などからも、メンバーで集まって、『こうしたらめっちゃ楽しそう!』『あ!それ良いね!』なんて言いながらわちゃわちゃとはしゃいでる様子が浮かんでくる。このライブを作り出す過程や、その中でメンバーと過ごす何気無いひと時でさえ、楽しくて仕方がないと感じているような、そんな雰囲気が、彼女達が歌って踊る姿から感じられる。

 

 そう考えると、"ハッピーオーラ"は欅坂はもちろん、乃木坂ですら持ち合わせていない、ひらがな特有のものかもしれないが、同時に、"走り出す瞬間"特有のものでもあるかもしれない。まだまだ始まったばかりの彼女達がこれからどうなっていくのは誰にもわからないが、この"ハッピーオーラ"を掲げてどこまでも登り続けていく様子をいつまでも見守っていたい。

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<セットリスト>

 

Overture

                                       
M1 ひらがなで恋したい
M2 おいで夏の境界線(1期生)
M3 最前列へ(2期生)

MC

富田鈴花ラップ~けやき坂46全員ダンストラック

M4 こんな整列を誰がさせるのか(1期生)
M5 未熟な怒り(2期生)

MC

M6 1日目 キレイになりたい(小坂菜緒、丹生明里、渡邉美穂

      2日目 線香花火が消えるまで(金村美玖、富田鈴花、松田好花)
M7 1日目 男友達だから(加藤史帆

   2日目 わずかな光(佐々木美玲
M8 1日目 割れないシャボン玉(河田陽菜、濱岸ひより、宮田愛萌)

      2日目 夏色のミュール(井口眞緒高瀬愛奈、東村芽衣
M9 1日目 三輪車に乗りたい(柿崎芽実佐々木美玲

      2日目 居心地悪く、大人になった(齊藤京子
M10 ノックをするな!(加藤史帆高瀬愛奈、東村芽衣富田鈴花渡邉美穂
M11 ハロウィンのカボチャが割れた(潮紗理菜、加藤史帆齊藤京子、佐々木久美、高本彩花
M12 猫の名前(金村美玖、丹生明里、松田好花、宮田愛萌)

MC

M13 それでも歩いている(1期生)
M14 イマニミテイロ(1期生)

MC

M15 期待していない自分(1期生+2期生)
M16 永遠の白線(1期生)
M17 半分の記憶(2期生)
M18 誰よりも高く跳べ!(1期生)
M19 NO WAR in the future(1期生+2期生)
M20 車輪が軋むように君が泣く(1期生+2期生)

EN

EN1 ひらがなけやき(1期生)
EN2 僕たちは付き合っている(1期生)

MC

EN3 約束の卵(1期生+2期生)